RALLY 490 K-5 ショートレバー修理

先日の林道走りで曲げてしまったレバー。
話の流れから熱して万力で挟めば直るんじゃ
ないかと言った流れになったので、
早速試してみました。

まずは現状の確認。
根元の真っ直ぐな所からラインを引いて見ると
曲げたレバーは玉の所が写真から見て
手前に来ているのが判ります。

青い矢印を頂点にしてRがきつくなっている
ので、レバーを加熱してから万力で挟んで
ゆっくり戻して行くつもりです。

最初はトーチで炙って加熱しようと思ってたけど、
直接火にかけるよりドライヤーとかで
熱した方がいいと助言をもらい、

手近にあったカセットコンロを使い鍋で煮てみました。

沸騰してから5分以上は煮てたと思います。


煮込んで熱くなったレバーを取り出し万力にセット。曲がり具合を見ながらゆっくりと締めこんで行きます。
予想と違ったのは思いの外 締め込む力が要らなかった事。
締めすぎるのを注意する位、軽い力で万力のバーを回せました。
出来上がって万力から取り外した時でもレバーはかなり熱を持ってたので、
きちんと煮ていれば 10分位は作業時間に出来ると思います。

あの柔らかさなら倒れただけで曲がるのも納得です。

グリスを塗りながら元通りに組み付けて
クラッチの遊びを調整したら完成。

根元の所にカバーがあるので判り難いけど、
修理前に比べて玉1個分奥に引っ込み
青矢印のRもかなり平たくなりました。

さらにこの後 煮込んで曇った様になった
表面のツヤを出すためにネバーダルで
軽く磨きました。

こちらは今日名義変更して、
新たなオーナーの手に渡ったZEAL。
立ちゴケしてブレーキレバーが
曲がっていたので同様の方法で直しました。

クラッチ側と比べると根元のラインの延長線が
玉の根元にくるハズなんですが、玉2個分程
手前に曲がっていました。

こちらの方が修理前後の違いが良く判るのですが、
残念ながら写真はとり忘れていました。

2回試して失敗が無いので、万力が使える環境の人はかなり有効な直し方では無いでしょうか。
曲がりが酷いときは折れるかもしれませんが、とりあえず曲がったままでも帰れる状態であれば
現地で下手に直そうとせず そのまま帰り、どうせ新しいレバーを買うしダメ元で思って
挑戦してみる価値はあると思います。

なお、メッキされているレバーは確実にメッキが割れるのでお勧めしません。

当たり前の事ですが、コレを真似して「上手く行かない」「折れた」「怪我した」等の
不具合があっても何も保証されません。
「勝手な修理は自己責任で」の意味を良く理解した上で挑戦して下さい。




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