ツアラテック ラゲッジラックXL



11月の頭に注文してたツアラッテックのキャリアが
12月の末に届きました。

後数日で仕事納め。
組んでる時間は無いのでとりあえず中身の確認だけ
済ませておきます。

買ったのはラゲッジラックXL (型番:01-632-5457-0)
内容は ベース、キャリア、ネジ類と紙2枚。

リアシート入れ替えでキャリアになるタイプです。
その中でも一番キャリア面積が大きいやつです。
類似品で荷掛けフックに共締めするタイプもありますが、人が乗る設計で作られた場所の方が
強度が有りそうと思ってシートと入れ替えタイプにしました。


その日の仕事が終わって夕方。

取り急ぎベースだけ付けてみようと試みるも何処かに当たります。
フレームに引っ掛けるフックの形状が違うのかと見比べた所、幅が違いました。

車体側の引っ掛ける所の内幅が107mmに対してベースのフックの内幅が105mmしか有りません。
リアシートのツメと合わせると内側にスッポリ入る程ツメの間隔が狭く作られてます。


フック部分が過剰に斜めにならない様に注意を払いながら左右共に数mm外側へ広げました。
改めてリアシートを外し、ベース取り付けれるのを確認。

GIVIといいヨーロッパのパーツは一発で付かないギリギリ駄目な精度の箇所が多いです。
躊躇無くそして適切適度に曲げたり、穴を修正出来る人じゃないと苦労します。


日が変わって仕事収めた日の15時過ぎ。
付属の紙に取り説は印刷しろと書かれたので公式っぽいサイトからPDFを落として印刷しました。
余談ですが、ネジ類の袋にもパーツ番号が書かれたので載せておきます。


ベースとキャリアを合体させます。
先にベースに付けて置くのは矢印の飛び出たパーツ。
キャリアがあると工具が届かないので本締めしておきます。

続いてキャリアに5箇所の皿ネジとカラーをセットした状態にして下準備。


ベースを被せて写真の状態にして、持ち上げても落ちない程度にナットを締めてます。
後は縦に起こして本締めを済ませ、ゴム類を付けたら組み立て完了。

取り説に特に指示は無かったけど出先で緩んだら手が入り辛い所なので全てネジロックを軽く塗ってます。


リアシートを外して出来上がったキャリアを付けてみました。
似たタイプの物より面積が大きくてしっかりした感じです。


これでやっとスタート地点に着きました。
この後(恐らく来年)は左の様にGIVIのベースを取り付けて、右の写真の様にリアボックスが乗る予定です。

--- 2024/01/09 追記 ---


手持ちの端材だと足りなかったのでホームセンターの正月休みが明けてから買い足しました。


ベースの横幅ギリギリの長さに切ったら
予想通り角が当たるので斜めにカットしました。

上側は左右にボルトが出てる所と被るので
逃げの穴も作りました。

ナッターでM6のネジ山を作って上側完成。
下側は切ってネジ山作るだけでOKでした。


先に作った角パイプのカラーを付けたベースをGIVIの箱と連結。
テールランプに被らず、出来るだけキャリアの後ろへ来る位置に印をしました。

後はカラーをキャリアへどう固定はどうするか?
アレコレ考えた結果下に当て板を入れるのは止めて、4箇所穴を開ける事にしました。
一度にやって失敗したくないのでとりあえず後ろ側から始めてます。


順番が前後してますが、キャリアの天板とカラーの位置を合わせる為にマスキングテープ貼りました。
先に天板だけ2mmの穴を開けてからクランプでカラーを固定。

天板の裏から同じ穴に2mmのドリルでカラーの方にも同じ穴を開けました。
この穴を元にカラーにはM6のネジ山作成。 天板は6mmの穴を開け裏表共に面取りして仕上げました。


後ろのカラーが出来てしまえば前のカラーは位置決めが楽になります。
天板に2mmで下穴を開けてるのは同じですが、前後カラーをベースプレートに固定し
後ろのカラーは天板に固定。

これで動く事は無いので天板とカラーを同時に6mmまで穴を開けます。
後は分離してカラーだけナッター用の下穴を開けネジ山を作ったら完成。

これで取り付けは出来るんですが、ナッターの頭の厚み(約1.8mm)分 浮く為、
天板と面で押さえる事が出来ません。

ここは端材を使って何とかしますが、いい時間になったので今日はここまで。


翌日。早めに昼飯食って来ました。

端材の中に厚さ2mmのアルミの
フラットバーがありました。

使えそうな部分をいい感じの長さに切って
マスキングテープで仮の位置決め。

天板と合体させると面で押さえる様になりました。

固定はリベットで行うので、天板の肉抜きしてる所に
印をして一度分解します。


リベットはそれぞれ3箇所行いました。
確認の為に組み立てても天板との干渉が無かったので「形」は出来ました。

このままでも使えるけど、ここだけシルバーだと無駄に目立ってしまうので黒で塗ります。
適当なペーパーで足付けして水洗いして乾燥待ち。

翌日 脱脂してシャシーブラックを合計3回塗りました。 これで乾燥待ちです。
正月休みは終わったので、組み立て等は次の日曜まで持ち越します。

--- 2024/01/18 追記 ---


日曜を待たず雨の日だったので とりあえず組み立てました。
乾燥は2日程ですが大丈夫でしょう。多分。

重ね塗りの間にカラーを接着剤で貼ってました。
使ったのは3Mのスーパーハードです。
これで天板を取り付ける時に楽になりました。

そんな訳でキャリアにベースも組んだので後は
日曜にテスト走行するだけです。


そして日曜。


昼飯のついでに全容を撮って来ました。
狙った通りギリギリ テールランプは隠れてません。

パニア自体は垂直では無いけど走行中に
背中に当たる事は有りませんでした。

中身は空なので右左折時等曲がる時の
重心が変わった等の違和感等は特になし。

変化を感じるとしたら荷物を入れて
一日ツーリングした時かもしれません。


帰ってきてふと左角の長穴にヘルメットホルダーが付かないかと思いました。
自作のキャリアからホルダーを取り外し、宛がって見ると結構ジャストサイズ。
裏からナット留めしただけだと防犯上宜しく無いので、裏側に何か作ります。


アルミのフラットバーの端材があるので使います。
同じ位置に穴をあけたいので2枚重ねて加工します。

ナッターの下穴サイズまで加工したタイミングから、それぞれ別になります。
1枚はナッターでネジ山を作りました。


もう1枚は12mmまで穴を拡張してナッターの頭が納まる様にしました。
この後ワッシャー3枚重ねてリベットで留めます。これは回り止めになります。


裏から宛がってみました。
ヘルメットホルダーにも回り止めが付いてるのでネジを外す以外取れなくなりました。
形を整えていつものシャシーブラックで塗装します。


2回重ね塗りして塗装完了。 キャリアに取り付けて箱も載せてみました。


鍵と箱の干渉も無く十分に鍵を回す余裕があります。
ヘルメットを置いたら今までで一番使いやすい所に収まりました。

これで完成にします。

--- 余談1 ---


ベースプレートを除いたキャリアの重さを量ってみました。
ツアラテックが2.35kg。 自作が2.2kg。

なんですが今見たらツアラテックにヘルメットロックが付いたままだったので
恐らく重さは ほぼ同じだと思います。

でも形状の関係なのか体感だと自作の方が軽く感じます。

--- 余談2 ---

片付けてる時にふと気が付いたけど
リアのフックが全く隠れてません。

このままGIVIのステーが付けれそうな感じです。

使えたらフレームに掛かる負荷の分散が
出来るしいちいちベースプレートを付け替える
手間も減りそう。

そうなったら残念ながら取り付けに手間のかかる
自作キャリアの方がお役御免になりそうです。




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